男性看護師の年収比較【男性看護師は将来性があります】

Nurse Man

物価は上がり、家計をひっ迫している現在、なるべく安定した高給与の仕事をしたいと考えている人も多くいるはずです。

特に男性はライフイベントにおいて出産だったりでキャリアを一時的にストップすることが少ないため、継続的に長く働くことを考えると安定かつ高給与の仕事をと考えるでしょう。

そんな男性の中には

看護師って安定していて給料が高いイメージあるけど、実際どうなの?

看護師をやっているけど将来的な年収は一般の企業と比べてどうなの?

男性看護師に将来性ってあるの?

このように、看護師が気になっている人、現在看護師をしている人も含めて現在の給与の詳細や今後の展望について不安を抱いている男性は少なくないはずです。

私も看護師を5年間やっている身ですが、男性看護師の将来的な展望について不安に感じることが多々ありました。

しかし、今後の給料の平均や一般企業との給与比較を調べていく中で、看護師という仕事を選んでよかったと考えています。

看護師を選んでよかったという内容を今回お伝えしていきます。

今回記事を読むと

  • 男性看護師の年収や一般企業との比較を知ることができる
  • 男性看護師になる価値はあるのかを知ることができる
  • 男性看護師の給料を上げていくテクニックや今後の展望を知ることができる

男性看護師年収の仕組みは?

男性看護師の給与は基本給、ボーナス、夜勤手当、残業代などから成り立っています。

基本給は看護師としての基本的な業務に対する給与であり、平均して25万円から35万円程度です。

ボーナスや手当(夜勤手当や危険手当など)の要素が年収に影響を与えます。

男性看護師の平均年収ってどのくらい?

男性看護師の平均年収は、年齢や経験によって変動します。

例えば、30代の男性看護師の平均年収は約500万円程度であり、これは勤務年数が増えるにつれて着実に上昇する傾向があります。

ただし、地域や勤務先の規模によっても影響があり、都市部で働く場合の平均年収は多少高めになることがあります。

年代別男性看護師の平均年収比較

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

上記の表を見てみると、55歳までは平均年収は上がっている傾向にあり、ピークの平均年収は50歳~54歳で約600万円となっています。

しかし、55歳以降になると平均年収は減少していく傾向にあります。

男性看護師の経験年数別平均年収比較と要因

経験年数別男性看護師の平均年収比較を比較していきます。

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

※上記にはデータの関係上「所定内給与額」が使用されており、きまって支給する現金給与額から超過労働給与額を差し引いた額となっています。

上記の表を見てみると、経験年数が上がるにつれて平均年収は上がっていく傾向にあります。

また経験年数が10年を超えてくると、平均年収も500万円を超えています

新卒の看護師を考えると、専門学校・大学卒の歳はだいたい21~22歳です。

そこから10年働くと30歳~34歳で平均年収は約520万円程度が見込めます。

なぜ経験年数が上がるにつれて年収が上昇していく要因は、経験による基本給のアップ昇進による影響が考えられます。

30代から40代にかけての男性看護師は平均年収は経験年数により高くなり、特に管理職や役職にある場合は平均よりも高い傾向があります。

また、他の要因としては地域ごとの給料格差が考えられます。

都市部で働く場合は平均年収が上昇し、反対に地方で働く場合は平均年収が下降していく傾向にあります。

地域差による給与格差も考慮する必要があるのです

男性看護師・女性看護師の平均年収比較

次に男性看護師、女性看護師の平均年収の比較を見ていきましょう。

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

平均年収のピークは、男性で50~54歳で約600万円、女性は55~59歳で約582万円となっています。

ピークを越えてからは男性・女性共に平均年収は減少していく傾向にあります。

また男性は女性より平均年収のピークが約5歳ほど早く、ピークの年収は約18万円ほど男性の方が高い傾向になっています。

男性は女性のように妊娠・出産などのライフイベントにより、仕事を一時中断することが比較的少ないため、継続して働くことができます。

そのため平均年収のピークが女性よりも早く来ることが考えられます。

また令和3年は男性の年収額のピークは約642万円、女性が約558万円で約84万円の格差があったことから、男女間の賃金格差は昨年と比較して小さくなっていることが伺えます。

男性看護師の給与を他職種と比較

男性看護師の給与を他職業と比較すると、医療業界内でも他の職種に比べてやや低い傾向があります。

例えば、医師や薬剤師に比べると、平均年収が10〜20%ほど低くなることがあります。

また男性看護師と一般男性の平均年収を比較すると、男性看護師は約505万円、一般企業は約545万円となっています。

平均年収では40万円の差があり、男性看護師の方が低い傾向にあります

ただ、一般男性の職種によっても年収は異なる点は理解しておく必要があります。

新卒男性看護師の初任給や平均給与は?一般企業と比べてどうなの?

新卒男性看護師の初任給は、大学や専門学校卒業後の最初の給与であり、約20万円〜25万円程度です。

初任給には賞与も含まれており、これにより年収は約300万円〜350万円程度になります。初任給の水準は地域や勤務先によっても異なるため、選択する際には慎重な比較が必要です。

大学卒業後の一般企業の新卒男性の給与は約19万円〜20万円程度です。

平均年収は約200万円〜250万円となっています。

上記の平均年収には賞与は含まれてはいませんが、賞与を加味したとしても新卒男性看護師の年収の方が多いことが予想できます。

男性看護師になるメリット、デメリット

男性看護師のある程度の年収を知ることはできましたが、実際に男性看護師のメリット、デメリットは何なのでしょうか。

男性看護師になるメリット

キャリアアップの機会

キャリアアップを考えている男性看護師も少なくはないでしょう。

転職を機に、新しい分野やスペシャリティへ挑戦することができます。

これにより、スキルや経験の幅を広げ、将来的なキャリアアップの可能性を高めることができます。

働きやすい労働環境

転職により、自身に合った働きやすい労働環境を選ぶことができます。

柔軟なシフト制度や職場の雰囲気が、仕事へのモチベーションに大きな影響を与えます。

まだまだ女性社会である看護師業界において、数少ない男性看護師が働くには働きやすい環境というのは欠かせません。

男性看護師の需要の高まり

男性看護師はライフイベントにより、職場を離れなければならない状況が少ないため継続して働くことが出来、キャリアアップもしやすいため職場に大きく貢献することができます。

そのため男性看護師は需要が増加しており、これにより求人が多くなっています。

特に男性看護師が求められる専門分野(ICUや精神科など)や病棟も増加しており、選択肢が広がっています。

男性看護師になるデメリット

転職に伴うストレス

新しい環境への適応、職場の独自の文化やルールの変化に伴うストレスが発生する可能性があります。

これに対処するためには、適切なサポートや自己ケアが必要です。

新しい職場での適応の難しさ

新しい職場での適応は容易ではありません。

職場の人間関係や業務のスタイルが異なる場合があり、最初の数ヶ月は忍耐力が必要です。

特に女性社会に入っていくため、女性とのコミュニケーションや異性間の考え方の違いで苦労することも多いはずです。

しかし、職場の適切なサポートや時間をかけて人間関係を構築していく事で順に適応していく事ができます。

男性看護師が年収アップを目指す方法5選

資格取得をしてキャリアアップしていく

看護師の国家資格を所有していることは前提ですが、これ以上に年収を上げていくのには看護師関連の資格を取得する方法があります。

看護師関連の資格には以下の様な物があります。

  • 認定看護師:特定の分野において熟練した技術・知識を用い、水準の高い看護が提供できると認定された看護師のこと
  • 専門看護師:専門分野の知識・技術を深めることで、患者さんや家族に起きている問題をとらえ、水準の高い看護が提供できる看護師のこと
  • 認定看護管理者:看護師長や看護部長などの管理者向けの資格等

特定の分野やスキルに長けた看護師は専門性の高い看護師として需要が高く、年収も上がりやすい傾向になっています。

誰もが取得できる物ではなく、取得難易度も高い傾向にはありますが、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。

管理職に就く

管理職への昇進を目指していくのも、年収アップに繋がる方法です。

管理職というのは、現場で働く看護師スタッフを統括する役割の人員の事をいいます。

管理職は以下の役職があります。

  • 看護部長:病院看護師全体のリーダー的人員です。医療施設における運営の観点も考慮していく役割を持っています。
  •  看護師長:病棟全体の看護師等のスタッフを統括する役割を持っています。現場の声を反映した直接的な業務の計画を行っていきます。
  •  看護主任(副看護師長):看護師の管理やサポートを担う役割を持っています。看護師長の補佐として業務にあたります。

中間管理職は一看護師スタッフと比べて責任の重さがありますが、その分基本給や賞与の面から年収が高い傾向にあります。

現場や病院全体の看護スタッフを管理していかなければならない重圧もありますが、日勤が多いため規則正しい生活を送れたり、病院の方針に携わることもできます。

男性看護師は比較的継続して働き続けることができます。

年収アップを考えており、管理職に興味がある方は積極的に目指していきましょう。

給与が高い職場に転職する

上記で挙げたような資格を取得したり、管理職を目指していくことは確実な年収アップに繋がりますが、結果に結びつくまでに時間がかかります

そこで現職場より、給与が高い職場に転職するのも年収アップに繋がる方法です。

男性看護師が高収入を得るためには、経験を積んで給与に反映してくれる大規模な病院や専門クリニックでの勤務をおすすめします。

また夜勤手当が高額な場所や、美容外科・美容クリニックでは高度な技術が求められるため給与水準が他と比べて高いことがあります。

高収入の職場や経験を給与に反映してくれる職場などを探すときには転職エージェントを使うのがおすすめです。

私も転職エージェントを利用して、大学病院から精神科特化の訪問看護ステーションに転職して年収アップに繋げることができました。

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副業を並行して実施する

副業を本業と並行して行い、収入を得ていく事も年収アップに繋がる方法の一つです。

近年、世間では「本業だけでは生活していく事が難しい、副業も積極的に取り入れていくべきだ。」このような風潮になってきています。

看護師業界でも副業を解禁している施設や病院が増えており、本業に影響が出ない程度で推進されています。

しかし、職場によっては副業をする条件があったり、そもそも副業が禁止になっているところがあるため、現職場の労働規約をしっかりと確認しましょう

また、あくまで本業がメインですので、本業がおろそかにならないように調整していきながら副業を実施していきましょう。

副業は挙げると多数ありますが、ここでは3選に絞って紹介します。

  • 病院や施設などで看護師免許を使用しての副業
  • 看護師免許を使用しない副業(雇用されている副業)
  • ネットを使用した副業(雇用されていない副業)

おすすめとしては看護師免許を使用した副業です。

看護師免許を使用して専門的に働いているため、一般的な副業に対して高収入を見込めます。

しかし、デメリットとしては本業もあるため、時間的余裕・体力的余裕はなくなります。

ネットを使用した副業は様々なものがあり、稼ぐためには知恵や労力がかかりますが、空いている時間であれば自分の好きなタイミングで取り組んでいくことができます。

男性看護師は将来性あります

高齢化社会の進展に伴い看護師への需要が高まっています。

そのため、将来的には給与水準も向上していく可能性があります

また、特に救急や慢性疾患の増加に対応する看護師の需要が高まることが予測され、これに応じて給与も増加することが期待されます。

男性看護師は年々看護師全体の割合としては増加傾向にあり、今後は少しずつ管理職も男性の割合が増えていく事も期待できます。

キャリアアップを目指していくこともできますし、国家資格を持っており現時点では比較的転職もしやすいため、起業したりと自分の夢に向かって積極的にチャレンジしていく事も可能です。

このようなことから今後も男性看護師の需要が高まっていく事が予想されるため、男性看護師の未来は明るいと言えるでしょう。

まとめ

男性看護師の年収事情をまとめると、経験や資格、働く場所や職種によって大きく変動することが分かります。

男性看護師は一般企業の男性と平均年収を比べると約40万円ほど低いですが、500万円は超えているため年収はそこまで低くはありません。

また転職のしやすさや今後の男性看護師の需要の高まりを考えれば十分将来性があると言えます。

今後のステップとしては、自身の目標に応じてキャリアアップや転職など具体的な戦略を立てて実行することが重要です。また、将来の展望も考慮しながらキャリアを築いていくことで、より充実した男性看護師としての生活を送っていきましょう。

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